継続した支援が実を結ぶとき

生活介護の様子>・・特別篇

今年度利用が始まったメンバーの一人は
高等部の最後の実習のお母さんとの面談で
『自分でご飯が食べれるようになりますよ』
と伝えていた。


利用が始まったはじめのころは、職員の介助で昼食をとっていた。
彼の背中は椅子の背にもたれかかっていた。
何回か背中を起こしても彼はすぐに背もたれによりかかるような状態だった。
そんな姿を見て、歩く活動を多くした。


すると夏を過ぎるころから、スプーンの上にご飯やおかずをのせて
自分で食べるようになった。
もちろん、できなさそうなときは介助して食べていた。。
最近は、ほとんどがスプーンにのせるとすぐに手を動かし
スプーンを口まで運んでいた。
そして背もたれにはあまりよりかからなくなっていた。


そして今日。
うしろから、スプーンの使い方(斜めに入れてすくう)を何回か教えると
そのあとは自分でスプーンを動かしていた。
ご飯の入ったくぼんだ皿に斜めにスプーンを入れ
ご飯をすくっていた。
スプーンに入ってないとわかると
何度も同じ動作を繰り返し、スプーンに入るまで繰り返していた。
ご飯の半分とおかずのいくつかを自分で食べられた。


すぐに送迎時にその様子を母に伝えた。
目をまん丸くして驚いていた。


今日が第1日目。
ご飯全部を自分で食べるとなるとまだまだ時間がかかりそうだが
それはいつかできる気がする。


できると思って支援してきたことがまず一つ実を結んだ日だった。